自宅で、「高額な楽器」を所有している方であれば、“楽器に何かあった時のために、保険に入っておきたい”と思うはずです。
しかし、楽器に保険をかけることができるのか、悩んでいる方も多いでしょう。
じつは、保険の中には高額楽器などを守るための、「家財保険」といったものが存在しているのです。
本記事では、高額楽器を守るための家財保険や、ほかの保険についても解説していきたいと思います。
家財保険とは?
そもそも、家財保険とはどんな保険なのでしょうか。家財保険とは、火災保険のひとつで、「住宅内に収容されている生活用の持ち物」に対してかけることができる保険です。
そもそも火災保険には建物と家財といった二つの補償対象が存在しており、高額楽器は家財にあたるため、家財保険の補償範囲として認められています。
高額楽器は証明が必要か?
楽器と一口にいっても、その価格範囲はさまざまです。1000円代で購入できる初心者用のものもあれば、数十万円を超えるもの、バイオリンであれば億を超えるものまで存在します。
ここでひとつ気になるのが、家財における補償について、30万円を超える場合は申告し、保険証券に明記する必要があるといった規定です。高額楽器の場合、この部分が非常に難しいと考えられています。
本来、申告が必要なのは美術品など、補償の際に価値の評価が困難なものです。
一般的な楽器の場合、30万円以上であってもこれには当てはまることはないため、申告は不要となります。
しかし、一方で上記でお伝えしたような、「年代物(美術品)として、30万円以上の価値になっている」といった楽器の場合、家財保険の申込時に別途申告しないと保険金がおりない恐れがあります。
この部分だけは注意しておきましょう。
動産総合保険も検討しよう
高額楽器に保険をかけたいといった場合、家財保険のほかに、「動産総合保険」に入るといった手段もあります。
動産総合保険とは、カメラや事業用の器具、楽器など、動産を対象としている総合保険です。
例えば、楽器の中には持ち運びするものもあるでしょう。
練習、コンサートなどで外部に持ち運びした際に破損したとなった場合、家財保険がおりないことがあります。
持ち出しにおける補償をする家財保険の契約もありますが、上限金額が決められてしまう可能性が高いでしょう。
自分が持っている楽器の使用用途、また価値など、あらためて考えた上で入る保険を選ぶ必要があります。
さいごに
高額楽器は、所有者にとって非常にたいせつな宝物のひとつです。
だからこそ、何かあった時のためにしっかりと保険をかけておく必要があるでしょう。
ただし、音色の変化、地震や津波による損害の場合など、保険金がおりないこともあります。
何となく…ではなく、しっかりと補償範囲などを確認した上で家財保険を利用するようにしましょう。